無料で使える RPA の taskt の使い方を紹介しています
taskt は無料でいろいろできる便利なソフトウェアですが、限界もあります。
その限界というのは 2 種類あり、1 つは taskt の機能的に実現できないものです。
そして、もう 1 つは taskt でも可能な作業でも、スクリプトが複雑になりすぎて作るのが難しい、作れても本当に正しいか調べるのが難しい作業です。
2 つ目の限界は、頑張れば taskt で実現可能なので限界ではないのかもしれませんが、スクリプトを何時間もかけて作るのも時間の無駄なような気がします。また、頑張って作ったスクリプトの処理が遅く、手作業とさほど変わらない時間だったらなんとも微妙な気分になってしまいます。
そのようなときに検討してもらいたいのが、ほかのプログラミング言語との併用です。
例えば、Excel ならば Excel マクロ (Excel VBA) があります。taskt の Run Macro 命令から Excel マクロを呼び出せます。
Excel マクロならば、taskt で行いたい処理が taskt よりも早く、高速に行えることがほとんどです。作り方にもよりますが、taskt は 1 命令ごとに標準で 250 ミリ秒の待ち時間があります。たとえこれを 1 ミリ秒に変更しても、どうしても命令の実行は遅いです。
しかし、Excel マクロならばそのような命令の待ち時間は気にする必要はありません。
しかも taskt では簡単には行えないような Excel に対する処理 (並び替え、グラフ作成など) も比較的簡単に行えます。
例えば、Web サイトの処理ならば JavaScript があります。taskt の Execute Script 命令から呼び出せるはずです。
DOM の操作に慣れれば、必要な情報が取り出せるはずです。(書いておきながら試したことはありません)
そして、複雑な処理を C# や自作プログラムに任せる方法があります。
C# は Run Custom Code 命令で呼び出せ、実行結果を taskt で受け取ることができます。
自作プログラムの場合、Start Process 命令で実行します。データのやり取りはファイルやクリップボードを使うしかありませんが、複雑な処理を行うこともできるでしょう。
ここまでやると、taskt を使う意味があるのかを疑問に持つかもしれませんが、複数のソフトウェアをつなぎ合わせ、自動的に作業を行ってくれる機能を持ったソフトだと思えば、納得 (あきらめ?) するかもしれません。