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ドクター・ヘス(どくたー・へす、Dr.ヘス)
 小説版、アニメ版ともにゲルマニア(アニメ版ではガルトラント)で様々な兵器を作り出した天才科学者。小説の終盤、JtoXでは重要な役割を果たしている。名前は、ナチスドイツの副総統ルドルフ・ヘスをモデルにしたという説もある。

 小説版では、終始一貫してゲルマニアの天才科学者である。ファウストに多少無礼な発言をしても許されるかなり地位の高いところにいる。作品中では女帝回路を搭載したレオパルド、人間の脳を組み込んだ改造人間マスケル、マスケルII、ゲルマニアの主力セイバーであるクリガー、クリガーII、クリガーIIIの制作に携わる。
 最後に、彼は初代ファウストであり、頭以外は全てマリオネット同様機械である。初代ファウストは二代目に射殺されたが、そこでどうやって生き延びたのかは不明。

 アニメ版では、ガルトラント消滅後はニューテキサスに移る。この二ケ所では、天才ドクターとして中央部にいたらしい。ニューテキサスのジョイ・ヒューリック失脚後は西安に移りこっそりと活躍する。ガルトラントではカニみたいなグラベンスチーフ、巨大な爆弾ツァアベルベルク、ツァアベルベルクII、セイバービーストのレオパルドを作る。他にも、乙女回路の制作に携わった(*1)り、歴代ファウストに過去の記憶を注入したりしている。
 ニューテキサスに移った後は、液体金属のバトルセイバーのマスケルを制作する。西安で登場した青龍、白虎、朱雀、玄武は彼が作ったものかどうかは不明。
 アニメ版での彼は、メソポタミア号などによる惑星移民計画の100年前に実行されていたフロンティア計画でテラツーに不時着したパイロットである。船員が必ず戻るという言葉を信じて待ちづけた彼は、裏切られたと確信し、頭以外を全て機械と変えて復讐を図る。300年かけて作った(*2)ネオ・メソポタミア号に乗り対消滅時限核弾頭を地球に打ち込む予定だった。太陽系に通じるワームホールから抜け出たときに真実を知り、地球に攻撃をする前に死去する(*3)。

*1 監督の下田正美氏の話より。どうやら、乙女回路制作編だけでも3話分くらいのプロットがあるとか。
*2 本人談。本当かどうかは不明。
*3 脳の老衰だと思われる。



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